（強風とスモークの中、ガンダルフのようなひげをつけたグレアム・ノートンが登場）

Graham Norton：私はガンダルフだ〜。1つの指輪はすべてをつなぎとめ、そして、暗黒の中それらを見出すのだ〜。私は魔法の指輪を持っているのだぞ〜。これでいいんだよね、シビル。それより大丈夫？
どころで、見えるぞ。レガ‐レガ・・・ラシィー・・・みたいな、なんでもいいさ。弓と矢を持ったブロンドの・・・。
さあ、皆さん。豪華なゲストですよ。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ブラックホーク・ダウン』のスター。お迎えしましょう。オーランド・ブルーム！

Orlando Bloom：（シビルに）こんにちは。お会いできて嬉しいです。

GN：えーと、こんにちは。シビルはちょっと・・・（彼女はオーランドの方へ体を傾けて微笑んでいる）見え見えだよ。

Cybil Shepherd：（オーランドの肩を撫でながら）怖がらなくていいのよ。傷つけたりしないから！

OB：あぁぁぁぁぁ〜

GN：無理もないよ。というか、観察してるんだよ。君は今超人気者なんだからね。

OB：僕が？

GN：言ってること分かるよね。オーランド・ブルームは、新しいレオナルド・ディカプリオってこと。

OB：レオナルド・ディカプリオ？ほんと？

GN：まじめな話、ほんとにたくさんのEメールが届いたんだよ。それで君の名前でインターネット検索したら・・・2万9千件のヒットさ。

OB：まさか！本当？

GN：ああ。50人のファンがYahoo!に君のクラブを開設してるらしいよ。これって異常だと思わない？

OB：やー異常だね。特に僕はテクノフォーブだから、Eメールアドレスは持ってないし、コンピューターもないから見たことないんだ。

GN：おまけに僕はね。持ってるんだよ！

OB：そりゃいいや。

GN：さぞかし、女の子たちが寄ってくるんじゃない？

OB：うーん。そうでもないよ。映画の中ではブロンドの長い髪だったから、今のところみんな僕だとわからないみたい。

CS：私もわからなかったわ。

GN：（レゴラスの写真を出してきて）なんか変な感じ。君全然違って見えるね。ほら。これ。（レゴラスを指差して）こんなにする必要あったの？本の中ではこんななの？レギルールーは。

OB：そうさ。彼はレギルールーみたいな感じだよ。

GN：名前なんていうんだったっけ？

OB：レギルールーで構わないよ。とがった耳の弓ブーンブーン君さ。

GN：そうだったね。ところで普通の俳優としてスタートしたんだよね。ギルドホールと、基本的な技術は・・・

OB：ナショナル・ユース・シアターで。

GN：カジュアルティー、ロンドンズ・バーニング・・・

OB：ノー。

GN：ロンドンズ・バーニングやってないの？うぅっ〜

OB：ノーだよ。

GN：生まれてなかったんだ！

OB：知ってるよ！

GN：おおっ！Midsomer Murders（邦題：バーナビー警部）には出たよね。

OB：うん。あの仕事をもらったのは・・・『ロード・オブ・ザ・リング』の役をもらって、そのちょうど次の日にオーディションだったんだ。それで、「あのー。『ロード・オブ・ザ・リング』に出ることになりました。」って言ったんだ。そしたら「へぇー。『Midsomer Muders』に出たいの？」って聞かれたんで、「ええ。オーケーですよ。」みたいな。

GN：死んだの？

OB：うん。ひどいんだ。ホントすご〜く悲惨な死に方だったよ。

GN：おぉっ。話してよ。

OB：ピッチフォークでお腹を刺されて、（刺されたところを再現して）恐ろしい死に方をやったんだ。凄まじかったよ。

CS：何の番組なの？

GN：Midsomer Murders だよ.

CS：それってどこ？

GN：村さ。ニューヨークよりも殺人の多いとこ！

CS：ロンドンも・・・ニューヨークより殺人発生率が高いんですって。

OB：そうなの？

GN：ホントに？

CS：ＣＮＮでそう言ってたわよ。

GN：なんだ。アメリカのテレビ局ならあり得るね。
えーっと。他にもエキサイティングなものがあるんだよ。君が商品になったんだよね。（レゴラスのアクションフィギュアを出して）ほら。

CS：まぁ！あなた人形になったのね。

OB：人形さ。すごいと思わない？人形だよ！（皮肉っぽく）彼、僕に僕の人形と遊ばせたい一心で箱を開けてるんだよね。

GN：そんなこと考えもしなかったよ！

OB：すごいと思わない？僕の子供が遊べるんだよ。僕の・・・

CS：子供がいるの？

OB：・・・人形と。いないよ。でもそうなったらね。

GN：まだだよ、シビル！　それでこうすると・・・（ナイフを持った手が上下する）おおっ！見て！

GN＆CS：おおっ　まぁ！

（ナイフが落ちる）

GN：おしまいだ・・・。

OB：興奮しすぎだよ。

GN：君ならできるだろ。矢を放てるよね。

OB：うん。でもちょっと・・・。試したことあるんだけどね。箱の中の矢を取ってくれないといけないよ。

GN：そういえばさっき見たよ。あったあった。

OB：よかった。それで、こうして、こうやって・・・

GN：自分のおもちゃの遊び方を知ってるっていいねぇ。

OB：そうでもないけど。僕はただ・・・（矢を放とうとするが失敗）こんな感じさ。（アクションフィギュアを空中でもてあそんで）こんな感じ。

GN：とってもいいよ。でも・・・（シビルに）おーいいね。

CS：いいでしょ。

GN：（オーランドに）おーっ。見てよあれ！悪いね。シビルが変なことして雰囲気壊しちゃって。

OB：（このときまでシビルが何をしているか知らなかった彼。彼女を見て恥ずかしそうに顔を覆う）なんてことだ！いいよ。僕大好き。写真一緒にとろうか？最高だよ！

（シビルがまたフィギュアで何かしてます）

OB：（顔を両手で覆って）オーマイゴーット！

GN：急いでいくよ。最近はどうなの。次は何をやるつもり？

OB：ヒース・レジャーとオーストラリアで映画の撮影予定だよ。

GN：騎士の話？

OB：そうだよ。騎士物語に出てくる男たちさ。ネッド・ケリーといって、彼がネッド・ケリーを演じて、僕はその親友の一人をやるんだ。女ったらしでアイルランドなまりがあるみたいな感じの役柄だよ。いい作品になると思うよ。

GN：おおぅっ。もしアクセントでわからないことがあったら〜！

OB：（彼を指差して）イェス！

GN：僕の地元だからね。（グレアム・ノートンはアイルランド出身）大きなバケツを持ったヒース・レジャーみたいなもんさ。