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Q & A
Interview Magazine November, 2001 /インタビューマガジン 2001年 12月号

Interview Nov. 2001

ピーター・ジャクソン監督の期待作「Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring」の中に出てくる気高い戦士レゴラスがもし2931歳よりも若く見えるとしたら、それには2つの理由がある。エルフは不老不死であるということと、演じているイギリスの新人オーランド・ブルームが撮影が始まった頃は、まだ22歳であったからだ。

J.R.R.トールキンの小説に従えば、「旅の仲間」は3本の映画のうちの1つに過ぎない。空想の国ミドルアースを悪の手から救うため旅に出た愛すべき一団の冒険物語である。すべての作品はニュージーランドで同時に撮影されたが、公開はそれぞれ一年のインターバルが置かれることになっている。まれに見る製作工程のせいで、ブルームや他の俳優たちは1年半近く拘束されることになった。そうであったにせよ、ブルームは今24歳。2つ目の役としてこれまた期待のリドリースコット監督作『ブラックホーク・ダウン』への出演を決め、2002年に公開される。

HENRY CABOT BECK: レゴラスという、このような大きな作品の重要な役を得たときの気持ちはどうでした?
ORLANDO BLOOM: 宝くじに当たったような気分だったよ。素晴らしい国に行って、弓矢の扱い方を教わって、馬の乗り方や剣術を習得することができたんだから。夢のようだったなぁ。ほっぺたをつねってたんだよ。撮影が全部終わってやっと、それが現実に起こったんだと信じられたんだ。

HCB: これがはじめての大きな役ですよね。怖れはありましたか?
OB: トールキンは世界で一番初めに創造された完璧な種族としてエルフを作り上げたんだ。だから、それをスクリーンに表すというのは大きな荷重だったよ。それにもちろん、小説を読んだことがある人たちは登場人物たちに強い思い入れがあるからね。想像してよ。演劇学校を卒業してすぐにイアン・マッケランやイアン・ホルム、それにクリストファー・リーのような俳優たちの中に投げ込まれたんだから。本当に神経をすり減らしたよ。

HCB: 役作りのためにいくつかの厳しい訓練をしなければならなかったんですよね。
OB: まず初めに弓矢の訓練をしたんだ。これはレゴラスにとって一番の武器だからね。少しの間しか練習できなかったんだけど、僕って弓矢の才があるんじゃないかって思ったよ。空に放たれた紙皿をカッコよく打ち抜けるようになったんだ。(笑)

それに、馬の上で手を手綱から離して弓を放つなんていう、カウボーイかインディアンの映画みたいなこともやったんだ。僕がやらなきゃいけなかったことは全く普通じゃなかったけど、とっても楽しかったよ。僕は馬たちを本当に信頼してたんだ。一度馬から落ちて肋骨を折っちゃったけど。あれは名誉の負傷の1つだったなあ。

Interview Nov. 2001というか、僕はアクシデントプローン(よく怪我する)なんだ。それは認めざるを得ないね。背骨、肋骨、鼻と両足と腕と手首と指とつま先の骨を折って、3度も頭蓋骨にひびが入ったんだから。

HCB: それ全部映画の撮影中に起こったんですか?!
OB: いいや違うよ。(笑)24年の人生の中で。最近は落ち着いてきたけど、若い頃は手に負えなかったからね。4年くらい前には、窓から落ちて背骨と肋骨を3本折っちゃったんだ。

HCB: ブラックホーク・ダウンの中でも同じようなことが起こってましたよね?
OB: そうだよね。その映画はソマリアのアメリカ軍の話なんだ。始めのほうで僕の役はヘリコプターから70フィート落ちるんだよ。背骨を折って、体じゅう傷だらけになってしまって護送車へ収容しなきゃならなくなるんだ。これが”誰一人として置き去りにするな”っていう彼らの信条なんだ。

HCB: まじめな話、ある意味レゴラスを持ち帰ったんじゃないですか?
OB: そうだといいね。彼のような部分を永遠に持っていられたらいいなあと思うよ。彼は特別で・・・特別な役で、もちろん僕の一番さ。彼を手放したくないね。



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