オーランド・ブルームにとって2001年は忘れられない年になっただろう。若手俳優としての揺るぎない地位を確立したメジャーデビュー作『ロード・オブ・ザ・リング』だけでなく、リドリー・スコットの『ブラックホーク・ダウン』への出演を果たした。しかしケント生まれの25歳のブルームは、今の自分を手に入れるために大変な努力をしたのだ。16歳の時ロンドンに移ってナショナル・ユース・シアターに入学し、ブリティッシュ・アメリカン・ドラマアカデミーで学ぶための奨学金を手に入れた。彼の映画初出演は話題を呼んだ『Wilde』の端役だったが、ハリウッド俳優の地位に押し上げたのは、やはりトールキン3部作のレゴラス・グリーンリーフ役である。

Orlando: とっても光栄なことです！

Orlando: まったく夢みたい。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ブラックホーク・ダウン』という2つの素晴らしい経験をして、これらに出演できたことが本当にラッキーだったと感じてるんだ。すべてがエキサイティングで僕にとっては初めてのことばかりだったから・・・でも心から光栄に思っているよ。自分の大好きな仕事をしてそれについて話せるんだから。みんなが興味を持ってくれるなら、二重の歓びだよ。

Orlando: うん！2つの素晴らしい作品の大きい役を演じたことは本当に幸運だった。素晴らしい人々、才能ある監督や俳優陣と一緒に仕事ができて、その経験を通して僕自身多くを学び成長したよ。まったく、幸運としか言いようがないね。

Orlando: レゴラスはエルフの代表として旅の仲間に参加するエルフさ。同じような仲間はたくさんいて、映画の中ではケイト・ブランシェットが演じたガラドリエル、リヴ・タイラーが演じたアルウェン、ヒュ―ゴ・ウィービングが演じたエルロンド、マートン・ソーカスが演じたセレボルンなどが同じ種族なんだ。自分の弓矢に誓って、フロドのために戦士として身を捧げるんだ。それにレゴラスは言わば旅の仲間の目となり耳となる存在で、迫りくる危険やその前兆を誰よりも早く察知するのさ。彼はすばやく弓を引き、戦士として、J.R.R.トールキンが小説の中で描いたような超人的な身体能力、反射神経、感覚の鋭さを発揮するんだ。だから、旅の仲間のレゴラスをより良く表現するために感覚を研ぎ澄ましてたよ。彼はとっても気の利いたキャラクターだね。

Orlando: 『ブラックホーク・ダウン』の中で僕のキャラクターは背骨を折るんだけど、僕はそれを経験したことがあるから。でも、どうしてある俳優が役をもらえてその他の人がもらえないのかなんて誰に分かる？たぶんちょうど良いタイミングで自分に機会がまわってきただけだと思うんだ。
ラッキーだったんだよ。

Orlando: そう。友達のアパートの下にルーフテラスがあったんで、そこに乗ろうと思って窓から外へ出て雨どいの上に乗ったら、雨どいが外れて落ちちゃったんだ。3階から落ちたけど、運良く回復できたんだよ。もう2度と歩けないって言われてたんだ。手術をして、12日後には歩いて退院したんだよ。これって奇跡に近いよね。

Orlando: まさか。怪我なんて問題にならないよ。『ロード・オブ・ザ・リング』の中で僕の役は、アラゴルンと同じように最もフィジカルなキャラクターなんだよ。アップダウンの激しい丘を走りまわって馬にも乗ったんだ。ほんといろんなところを走りまわって戦ったけど、怪我の影響はなかったよ。『ブラックホーク・ダウン』のために新兵訓練基地へも行ったけど、大丈夫だったし。怪我のせいでマトリックスとかその類の映画に出られないなんてごめんだよ。まだまださ。