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© Takako

'V Graham Norton' TV Show
2003年7月8日放送 - BBC


(海賊の扮装をしたグレアム・ノートンが登場)

Graham Norton:僕の一番好きな海賊が来てるんだ。考えてみて〜。
『ロード・オブ・ザ・リング』にレゴラスで出演、今は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスター!
・・・それでは拍手でお迎えください。オーランド・ブルームです!

(オーランドが入ってくる)

GN:オーランド・ブルーム!いいねえ〜 まあ、座ってよ。

Orlando Bloom:やあ、兄貴!

GN:やあ、元気だった?

OB:うん。

GN:ずいぶん日に焼けたね!

OB:マルタ焼けさ。

GN:そうそう。今、ブラッド・ピットと一緒にマルタ島で撮影してるんだったね!

OB:うんそうだよ。ミスター・ピットとね。

GN:『トロイ』だったっけ?

OB:そう。

GN:『トロイ』?

OB:うん。

GN:『トロイ』の話は後にとっておくとして。だって、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のことを話してもらうために来てもらったんだからね。

OB:ああ、知ってるともさ!(ちょっと海賊っぽく)

GN:オオゥ!

OB:ア゛ゥ〜!

GN:ア゛ゥ〜!!(客席に向かって)なんでこんなことやったかって?何で彼が海賊なのかって?これだからさ!(オーランドを指して)それで君とジョニー・デップが海賊で・・・夏超大作ムービー。ディズニーだし、それに・・・

OB:・・・とっても面白いよ。海賊映画だもん。

GN:そりゃそうだ。それから聞いてね。これからちょっとしたクリップを見てもらうんだけど、これって古き良き時代の冒険活劇って感じだよね。まあ、説明なんていらないか・・・知ってるよね?君とジョニー・デップの・・・

OB:ああ、ファイトシーンをやったやつだね。

GN:そう。でもこれって・・・

OB:剣術だよ。

GN:戦ってるだけ・・・ホントそれだけ?

OB:海賊の役だからね。そんな感じ・・・

GN:どうやってやったとかは後で話してもらうよ。オーケー?

OB:僕のモチベーションとかね!

GN:では、『パイレーツ・オブ・カリビアン』から、ファイトシーンをどうぞ。

(クリップが流れる)

GN:すごいな!これってどれくらい自分でやったの?僕たちが見てる間に、君、「これ、あったんだよな〜」なんて言ってただろ。この飛んだり跳ねたりは・・・

OB:うーんと、ワイヤーにつながれてたりしたけど、全部僕たちでやったんだよ。

GN:でも、これホントに君?

OB:そうだよ〜。この映画の中では実際、とっても長いシーンだったね。緊張したよ。4分もあるシーンの殺陣を覚えてうまくやらなきゃいけないっていうことでね。で、現場に行ったらスタントマンの人たちが・・・どんな感じのシーンかをビデオかDVDに撮ったものだったんだけど、それを監督とみんなで見たんだ。そうしたら、4分間のシーンのあいだ中、空中に飛んだり、上下に行ったり来たりで・・・馬とかみんな。(笑)全くクレイジーなことが起こってるのを見せられて、『これを僕にやれっていうのか?!』って感じだったよ。ホントどうしようかと思ったけど、うまくいったし、ジョニーもすごく面白かったんだ。この映画にとって強い影響力のある役作りをしてたから・・・

GN:なよなよしてたから、じゃない?

OB:そうだね、そういう部分のあるかも。

GN:僕が言ってるんだからね!それに、お茶目な感じもあるかな。

OB:彼は・・・酔っ払ったみたいな、フラフラしたキース・リチャーズ風のクセのあるキャラだからね。見事だったよね。変なコンビができて。どっちかって言うと僕は真っ直ぐな人間を演じたから、彼は・・・どこからそんな発想をしたか分からないけど、心の中の暗い部分からそういう感じの個性を作り上げたんだよね。とにかくジョニーの演技は素晴らしかったから、一緒に仕事をして間近に見られたなんでビックリしちゃうよ!

GN:僕が君に会うのは、前週1でやってた『So Graham Norton』とき以来だよね。あの時は、シビル・シェパードと一緒に出てもらって・・・

OB:あれ、楽しかったな〜!

GN:そうそう。彼女ったら君のことすごく気に入っちゃったみたいで!

OB:そう!僕のレゴラスのフィギュアを持って・・・最高だったよ。足を握ると矢を放つようになってたんだけど、彼女ったら胸の間にレゴラスを挟んでそれをやっちゃうんだもの!僕の母さんは、あれ見て『う〜ん、そうね〜面白い番組なんじゃない。』だって!(ママの真似をしながら)ママのまねをしながら・・・

GN:でも、廊下で付きまとって君を捕まえることはできなかったんだよね。

OB:あー、そうだね。

GN:そうとも。足が速いからね!

OB:はやく!走って。走って〜!

GN:“タクシーを待ってるようには見えなかったけど・・・彼いなくなっちゃったわ!どこ行ったのかしら?”

OB:僕ならバスに乗るね!

GN:それいいね。いいよ!さてと、今度の『ロード・オブ・ザ・リング』の公開は・・・

OB:・・・12月だよ。

GN:そう12月だね。さっきレゴラスのフィギュアのことを言ってたけど、2作目からもスペシャルエディション・コレクターズシリーズって言うのが出たんだよ。

OB:ワォ〜

GN:これ、30ポンド以上するんだよ。

OB:へぇー。まだ見たことないよ。

GN:たぶんこれを作った人たちも君に会ったことないと思うよ。(フィギュアの顔がオーランドに全然似ていない)

(オーランドがフィギュアの真似をしてみせる)

GN:変だよ。気味悪い!でも君のファンなら・・・前回来てもらったときは君のファンサイトが2万9000あったけど、今は・・・あれから2年近くたって37万7000サイトに増えたんだってさ!みんな君が好きなんだよ〜!

OB:アハァ〜

GN:君だけを愛して生きてるよ!

OB:(冗談で)他にやることないんだねっ!

GN:でもすごいよね。だからやっぱりこれはないだろう。(レゴラスフィギュアを指す)それはそうとして、見たことあるかどうか知らないけど、このショーが終わったら訴えてやめさせちゃうかも。でも・・・

OB:ワォ。

GN:まあ心配ないよ。

OB:そういうの全然見たことないんだ。

GN:結構いけるよ。こういうのがあるんだけど。(ウェブサイトを開いてみせる)レゴラスのペーパードールのサイトで・・・こんな感じ。

OB:ワォォ!

GN:全部違う衣装がそろってて、プリントアウトできるようになってるんだ。(印刷して組み立てたドールを出して)これなんだけど。見てよ。ディテールにこだわってると思わない?

OB:緑のトランクスだ。

GN:どうもレゴラスが緑のトランクスで、君が赤のをはいてるみたいだね。

OB:オ〜〜

GN:それに・・・思ったんだけど・・・

OB:太陽のタトゥーとかみんな付いてるんだ〜

GN:僕は白癬のかさぶたかと思ったよ。

OB:違うよ!バカな。それに僕のエルフのタトゥーの位置もあってるし。

GN:そうだね。

OB:ワォ。

GN:いいと思わない?

OB:ディテールに気を遣ってるね。

GN:ちょっとストーカーっぽくて怖いけど・・・

OB:ああ。(ちょっとおびえた様子で)

GN:でも作ったところをほめなきゃね。ところで、ちょっと聞きたいんだけど、君は子供の頃・・・君って2つのファンタジー映画に出ただろ?『ロード・オブ・ザ・リング』も『パイレーツ・オブ・カリビアン』もおとぎ話的な感じだけど、君の親御さんははそういう類の話をしてくれた?で、それを信じていて、後からそれがウソだって分かったこととかある?

OB:サンタクロースとか?

GN:まあそんなところさ。

(ここでグレアム・ノートンは観客に質問を移して、そのままCMに。)


GN:オーランド・ブルームをお迎えしています!さて、『Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl(直訳:黒真珠の呪い)』って興味をそそるタイトルだよね。プレミアは来週だけど、公開は8月8日までお預けだったよね?

OB:そう、8月の8日だよ。

GN:8月の8日だって。・・・来週、セレブに会える人はほんの一握りだね。

OB:あなたは来るの?

GN:いや、仕事があるから。

OB:あ〜

GN:この番組やってるよ。

OB:そうか〜

GN:いつだったっけ?

OB:(笑いながら)ハハハ・・・月曜の夜だよ。

GN:月曜の夜?内緒・・・さてさて、何だったっけ。スカートはいたブラッド・ピットが携帯で話している写真がたくさん出回ってるけど、いつもパパラッチがセットの周りに張り込んでるの?

OB:う〜ん。そんなにたくさんいないと思うけど。というか、彼らは良く情報を仕入れているから、剣闘士を撮影していた周辺にはたくさんいたかな。だから、その辺をうろうろしている人はあんまりいないね。

GN:彼はアキレスを演じているよね。

OB:うんそうだね。

GN:ギリシャの・・・

OB:神話。

GN:それで、君はトロイのヘレンを奪ってしまう役で、パリス。

OB:そう。パリスだよ。

GN:誰がヘレンをやるの?

OB:ダイアン・クルーガー。彼女は・・・

GN:誰?

OB:彼女は新人・・・何本かは出演したことあるけど、まだ新人だよ。どっちかというと新しい感じ・・・基本的には美人なんだけどね。

GN:そりゃ良かった。

OB:彼女は素敵だよ。

GN:素晴らしい。それと今度の『パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン』では、ついにロマンス的な関係があるよね。おめでとう。こういうのって今までの役ではあんまりなかったよね・・・

OB:いやいやいや、男の子の好きそうなアクションの方ばかりに夢中になってたよ。

GN:そうだった!アクションいっぱいだもんね・・・
   ・・・(怪訝そうに考えて)こっち方面、得意そうに見えたんだけど。

OB:(爆笑)

GN:今回が初めてのキスシーンだったの?

OB:ああ、ある意味。実際は『ネッド・ケリー』で結構キスシーンをやったんだ。これは多分(アメリカでは)来年に公開される予定で、オーストラリアで封切りされたんだけど、これが初めって言うのかな。

GN:それで、アドバイスとかはあったの?

OB:う〜ん

GN:それとも、当たって砕けろ的?どうすればいいかぐらい分かるさ!って。

OB:う〜ん・・・うまくいくように努力するだけかな。わかんないよ。でも間違いなく緊張するよね。だって・・・舌はどうするとか、リアルにやるべきかどうかとか(笑)。

GN:監督が『じゃ、ちょっと舌入れてみようか。』って言うの?それとも、自分で考えてやるの?

OB:それは・・・時と場合によるよ。今回はディズニー映画だから、僕はキーラ・ナイトレイとロマンティックな熱い口づけは交わしたけど、激しすぎるものじゃなかったよ。ホント時と場合じゃない?一番難しいのは、キスする相手を前にして、監督に『じゃ、舌入れるなり何なり好きなようにしていいよ。』って言われたときじゃないかなと思うよ。話し合うことが結構ありそうだねもんね。(会場が爆笑になる)

GN:ねえ聞いて。もしかしたら次の機会にはこの本が役に立つかもしれないよ。(本を取り出す)面白い本でね。いつも僕のベッドサイドに置いてあるんだよ。ウィリアム・ケイン著『How to French Kiss』っていうんだ。

OB:ワォ!もっと早く手に入れてれば良かったね!

GN:この「フレンチキスで何が失敗になり得るか?」部分は読むべきだね。明らかに何かはうまくいかないじゃない!

OB:歯が当たるとか・・・

GN:そうだ!それもあるね。ここには載ってないよ!“歯が当たる”か。(オーランドが恥ずかしそうにしている)・・・窓に例えるなら、閉められちゃったわけだね。

OB:僕のファーストキスがそんなで・・・(恥ずかしそうに顔を隠す)僕、12才だったんだ・・・

GN:オ〜ゥ!・・・ずいぶん大きな歯だったんだね。

OB:どうしていいか分からなくて・・・

GN:ウィリアム・ケイン(筆者)はこう書いてるんだ。『時には彼の舌が長すぎることがある。(笑)それで、“息ができない!”って思ったときどうするか?』ウィリアムは・・・この本、安物なのでよろしく。『彼の舌が長すぎたら、やさしく押し戻して・・・そしてささやく“あなたの舌は長すぎるのよ!”』

(オーランド、これにウケる)

OB:キーラだったら何て言うかな!“あの〜ごめんなさい。あなたの舌、ちょっと長すぎるわ・・・”

GN:“あなたの舌、いや〜。長すぎるわ!”

OB:“監督!舌が長すぎるのよ!こんなんじゃ仕事にならないわ。”

GN:“息できない!”

OB:“エージェント呼んで!”

GN:“誰がこんなに舌の長いキャストを選んだの?”って悪夢だ・・・
全く悪夢だよ。ところで、オーランド、君は冒険心旺盛な役でヒットを飛ばそうとしているわけだけど、映画の中ではいっぱい宝を探したよね。今回君の出演を記念して、今日来てもらったお客さんのうち1人に、スタジオ内に隠してある宝を探してもらおうと思うんだけど。

(選ばれた男性が宝を探して、賞品を獲得。)

GN:今日はこれでおしまい!オーラン・ブルームに盛大な拍手を!みんなバイバイ〜 グッドナイト!




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